2016年2月19日金曜日

南シナ海のウッディー島に中国がミサイルを配備

Q:南シナ海のウッディー島に中国がミサイルを配備したという報道がある件で、アメリカのケリー国務長官は「深刻な懸念だ」ということで、中国と協議する考えを示されているのですが、日本として、この件について把握していることと、その対応について、お考えをお願い致します。


A:南シナ海における中国の動向につきましては、防衛省としては重大な関心を持ちまして平素から情報の収集・分析に努めているところでございます。公表されておりますウッディー島にかかる画像等によりまして、地対空ミサイルとみられる装備がこの島に所在するということを確認致しております。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20160218-OYT1T50016.html(引用元)

昨今、中国は、ベトナム等との間で領有権について争いのあるウッディー島におきまして、既存の滑走路の延長工事を実施するなど、拠点の整備に努めているわけでありますけれども、この南シナ海における拠点の構築、また軍事目的での利用等、現状を変更し、緊張を高める一方的な行為は、国際社会共通の懸念事項でありまして、わが国としては、開かれた自由で平和な海を守るということは、国際社会が連携をしていくことが重要であると考えておりまして、引き続き、中国の南シナ海における動向を注視するとともに、中国に対しては、「軍事的な意図はない」と自ら発言をしたことを踏まえて、より透明性のある説明を期待したいと思っております。

http://matome.naver.jp/odai/2140102902410601101(引用元)

ケリー長官が近々中国と真剣な話合いをするということにつきましては、報道については承知しておりますけれども、他国の政府間の協議でございますので、一つ一つについては説明をする立場にはございません。その上で、この記者会見において述べられた内容におきましては、「南シナ海について全ての当事国に当てはめられるべき基準は、非軍事化である。

習近平主席が、南シナ海で軍事化を行わないと訪米時に発言したにもかかわらず、いろいろな軍事化が強化されているという証拠が毎日のように出てくるということは、深刻な懸念である。本件に関し、数日以内に中国と極めて真剣な協議を行う。」ということなどでございます。

先程申しましたように、南シナ海における拠点構築、また軍事目的での利用、そして現状を変更して緊張を高める一方的な行動は、国際社会共通の懸念事項であり、わが国としては開かれた自由で平和な海を守るために、国際社会が連携していくということが重要であると考えております。
(大臣会見より)

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