2014年4月29日火曜日

15時間拘束の夜勤手当は4200円

時給900円のアルバイトで生計を立てるワーキングプアの現状が時折テレビで取り上げられる。

時給900円でフルタイムで働いても、月給は20万には届かない。

社会保険料や種々の支払いで差っ引かれると手取りベースで15万がいいところである。

アルバイトとしてそこそこいい時給をもらっていてもこの程度である。


 

しかし、この話を若手公務員にすると落胆されることが多い。自身がもらっている給料がアルバイトの給料よりも少ないからだ。

高卒で入った若手公務員に関していえば、なんと手取りが12~13万が相場だというから驚きものである。

もちろん、一言に公務員と雖も、職種は様々だが、ある程度難易度の高い大都市の職位や国家公務員の待遇がこの程度なのである。


 

さらに先日、とある地区の地方防衛局(防衛省の地方支分部局)の職員から驚愕の事実を耳にした。

地方防衛局では、通常業務の他に、夜間や休日も職員を交代で常駐させる「当直勤務」を実施している。

有事の事態に24時間体制で対応するためだ。

その当直勤務は二交代制で、夜勤では17時から翌朝8時30分までの約15時間拘束で、代休はつかない。

その手当が、なんと4200円だというから正に驚愕である。


 

時給700円で、15時間アルバイトしたとしても、10500円である。

防衛省の出先機関の地方防衛局の当直時の手当を時給換算すると、

なんと275円である。


 

繰り返し言うが、防衛省の出先機関の地方防衛局の当直は、通常業務に加えての業務であり、当直を行たからと言って、

代休がついたり、通常業務が軽減されるということは一切ない。


 

これが、難関を勝ち抜いた挙句、世間から嫉妬される国家公務員の待遇なのである。