2016年4月26日火曜日

インドネシア海軍主催の「コモド」2016の共同訓練に参加

フィリピンのスービック港に、本日(平成28426)寄港予定である海上自衛隊の護衛艦「いせ」は、多国間共同訓練「コモド」に参加した後、フィリピンの、スービック港に入港する予定です。

日本とフィリピンとの間では、昨年(2015年)1月に日比防衛相会談において、署名した覚書に基づいて、訓練・演習の拡充、海洋安全保障分野を含む、防衛交流、そして、協力を促進・強化しており、このような取組みを通じて、フィリピンと友好親善及び協力の強化を促進をしていくという狙いであり、重要な取り組みであると考えてます。



一方で、今回一番大きな目的は、インドネシア海軍主催の「コモド」2016の共同訓練に参加したことですが、このような多国間の訓練、また2国間の訓練に参加することは、海上自衛隊の戦術技量の向上とともに、参加国間の信頼強化に資するものであり、相手先国との実質的な協力の一つとなりますので、地域の平和と安定に貢献をする結果に繋がるものです。

南シナ海については、「航行の自由」や「シーレーンの安全確保」が、わが国にとって、重要な関心事であるので、開かれた、自由で平和な海を守るために、国際社会が連携していくことが重要です。

これまでも、フィリピン、ベトナム、インドネシアなどの国々との能力構築支援や共同訓練などを通じて、南シナ海において、活動をしております。ただし、現時点において、自衛隊は、南シナ海において、常続的な警戒監視活動は行っていませんし、そのような具体的な計画も、持っておりません。

2016年4月22日金曜日

オーストラリアの次期将来潜水艦の共同開発国の選定

オーストラリアの次期将来潜水艦の共同開発国の選定を巡って、現地の報道では、日本が選考から脱落したもという報道があったが、オーストラリア政府から、何らかの連絡も入っているわけではなく正式な決定がなされていない段階である。

既に、昨年の段階でオファーに応えた提案をし、その後も、必要に応じて説明等も行い、累次、それぞれの段階でベストを尽くしてきた。官民チームというものを立ち上げて、昨年以降、豪州の主要都市において、インダストリー・ブリーフィングを開催し、日本の協力提案、考え方を説明してきた。オーストラリア政府が、パートナー選定のための評価を行っている状況であるため、引き続き、最善の努力をしつつオーストラリア政府の決定結果を待ちたい。

2016年4月15日金曜日

保存、管理行為、原状回復工事などは、中止に含まれない

米軍普天間飛行場の移設問題について、昨日(平成28415)、沖縄県と政府の間で、和解に基づく作業部会が、昨日、11時30分から開催をされました。この場でまず政府側から、和解で中止の対象となる埋め立て工事とは、埋め立ての対象である工事・作業であって、中止というのは、工事を進めずに現状を維持するということと考えており、保存、管理行為、原状回復工事などは、中止に含まれないという旨、まず、説明をいたしました。

県側からは、「一般的な中止の考え方はそうかもしれないが、埋立承認が取消された状態である以上、埋立工事に関連するブイ、フロート、仮設道路は撤去し、キャンプ・シュワブ陸上部分の、施設の建設工事の中止継続をお願いしたい。」という発言がございました。

その後、ブイ、フロートについてのやりとりが行われまして、政府側から、和解の中止についての考え方は、変わらないという前提で、さらに、調整は必要だが、和解に基づく協議の趣旨を踏まえ、フロートについては、撤去につき、前向きに検討してまいりたい旨、応答がありました。

政府としては、これまでも、沖縄県との協議を含めて、和解条項にしたがって手続きを進めて行きたいところであり、引き続き、誠実に対応してまいると言うことでして、この和解に基づく協議の趣旨を踏まえて、フロートの撤去について、前向きに検討してまいりたい旨、防衛省として応答しました。


フロートの撤去の時期に関しては、現時点で確たる時期をお答えすることは困難です。


「ブイ、フロート変更申請不要」防衛省が見解示す
引用元:http://www.qab.co.jp/news/2015051466043.html

2016年4月5日火曜日

北朝鮮が更なる挑発行動の可能性


北朝鮮が更なる挑発行動の可能性について

北朝鮮は、4日付の労働新聞の論説において、核セキュリティ・サミットについて、「正当な核保有に言いがかりをつけているものである」と。また、自らに対する「制裁圧迫手段として利用しており、決して正当化され得ない」と主張をしていると承知しております。

やはり、北朝鮮の国際社会の制止を無視した核実験、また、度重なる弾道ミサイルの発射は、わが国を含む地域及び国際社会の平和と安全を損なう、安全保障上の重大な挑発行為であり、国連の安保理決議にも違反をするものです。

現下の情勢を踏まえると、北朝鮮が、この核セキュリティ・サミットを含む国際社会からの圧力の高まり、また、米韓の連合演習に反発をし、更なる挑発行動に出る可能性も否定できないため、引き続き、米国や韓国等と密接に連携を致しまして情報交換をし、また、警戒監視をするとともに、六者協議の共同声明の遵守を求めていくことで、いかなる事態にも対応できるように緊張感をもって対応したいと考えています。


アメリカの研究グループが、北朝鮮の核施設からノース38だと思われる、煙が確認されたと発表したことに関して

煙が出ているという写真を掲載したという報道は承知を致しておりますが、個々の具体的な情報の内容につきまして、事柄の性質上、コメントは差し控えさせて頂きます。


今年に入ってからの北朝鮮の動きは非常に現下の朝鮮半島の情勢を踏まえますと、更なる挑発行動に出る可能性も否定できませんので、引き続き、警戒監視、また、情報の収集・分析に努めてまいりたいと考えております。